4. 1950年代の「マルチメディア」フェス@諏訪(1950年〜51年)
諏訪で「RATIの会」という前衛アーティストコミュニティを1950年に設立。詩、絵画、彫刻、写真、音楽、バレー、オブジェ、ファッションなど美術の領域を超えたクロスカルチャー・マルチメディアな最先端イベントを2度実施。出品者には岡本太郎、安部公房など時代を代表するアーティストたちも。
1950年若き松澤は、諏訪で「RATIの会」を地元の詩人草飼稔と発足。地元の芸術家たちが加わり、諏訪に独自の前衛アーティストコミュニティがつくられました。
1951年にRATIの会は、詩、絵画、彫刻、写真、音楽、バレー、オブジェ、ファッションなど美術の範疇を超えたクロスカルチャーな展示やパフォーマンスを含めた当時最先端のイベントを2度諏訪で実施します。
–現代前衛芸術の夕(1月3日 関ホール/諏訪)
–1951・アヴァンギャルド・アート・ディスプレイ(松澤と井出則雄の共同企画、後援 南信日日新聞社 5月17日〜20日 南日会舘/諏訪)
イベントは地元の草飼稔、松澤宥、青木靖恭が主体となり、全国各地から、岡本太郎、木原孝一、朝妻二郎、黒田三郎、斉藤愛子、村井正誠、勅使河原宏、大辻清司、安部公房、、、など時代を代表する多数の参加者が集結。ボーダレスな「マルチメディア」アートフェス、伝説的なイベントが諏訪で行われました。
RATIの会のパンフレットは、松澤のデザイン。今見ても斬新でカッコいい。これほどのビジュアルセンスがある人が、その後「私は見えるものを信じない」と「概念芸術」に向かったのは、なぜでしょう。興味深い。。。