松澤宥(まつざわゆたか)(1922 – 2006)は長野県下諏訪町出身、20世紀の日本の現代アートを引っ張ったアーティストの一人です。 「日本観念芸術/概念派の始祖」と言われます。2022年2月2日で生誕100年。近年国内外での再評価が進んでおり、米国や香港、国内各地で多くの展覧会が開催され、2022年2月にはリニューアルされた長野県立美術館で大回顧展が開催されます。
誤解を恐れず言えば松澤は「アート」だけでなく、「生き様」が面白い。私たちは彼の生誕100年を祝し、諏訪を起点として「ローカルかつグローバル」に生き、「人類よ 消滅しよう 行こう行こう」(代表作とも言われる「消滅の幟(のぼり)」の言葉)と表現しながら、一方で多様な仲間たちと人生を全力で肯定的に生きた松澤から学ぼうと、このサイトを作り、ささやかなイベントを実施することにしました。みなさんも自分の「松澤宥」を見つけてみませんか。
1. 撮影:中嶋興 Ko Nakajima | 画像提供:慶應義塾大学アート・センター Keio University Art Center[法被を着る松澤宥 1969 下諏訪]
2. 撮影:松澤久美子[消滅の幟 ユートピア&ヴィジョン展 1971 ストックホルム近代美術館]
3. 撮影:羽永光利[消滅の幟 御射山秘儀 1970 諏訪 御射山奥社]
NEWS
松澤宥に関連した展覧会、イベント、プロジェクト等の情報をご紹介します
生涯を知る11のエピソード
松澤宥の「ごた*」な生涯について、11のエピソードでご紹介します
(*諏訪の方言で悪戯っ子な、やんちゃなというような意味)
1. 1922年2月2日午前2時生まれ(1922年)
2. 戦争時代と2度のUターン(1940年代〜50年代)
3. 自宅をアートに?「虚空間状況探知センター」と「プサイの部屋」(1950年ごろ?〜)
4. 1950年代の「マルチメディア」フェス@諏訪(1950年〜51年)
5. 真夜中の声「オブジェを消せ」(1964年)
6. 仲間たちとの「ツリーハウス」と夜を徹したフェス(1970年代)
7. 世界的アーティストがわざわざ下諏訪訪問(1975年)
8. 諏訪のバウハウス?「美学校諏訪分校」(1973年〜)
9. 国際的活躍 〜 人類の危機の預言者?(1970年代後半〜)
10. 超心理学者?宗教家?科学者?(1950年代〜)
11. 木遣り大好き!(ずっと)
芸術を知る11の作品
本質は変わらないまま、松澤の「作品」は驚くほど多様で常に変化をし続けました
松澤宥 生誕100年祭
- アートの歴史を変えた諏訪人 -
2022年2月2日に松澤宥が生誕100年を迎えるのを記念して、長野県下諏訪町で展覧会やイベントが開催されます
会期:2022年1月29日(土)〜3月21日(月・祝)
ARCHIVE
生誕100年祭をはじめとした松澤宥関連イベントの模様を、写真や映像で紹介していきます